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~脳卒中などが原因で嚥下(えんげ)障害に苦しむ患者さんへ~ 嚥下をスムーズにする方法を新たに発明

 兵庫医科大学 生理学講座 生体機能部門 主任教授 越久仁敬は、「嚥下反射が鈍化している患者さんの嚥下をスムーズにする方法」を新たに発明しました。

研究の背景

 人間は食事をとる際、食物を口腔から咽頭、食道、胃へと送り込みます。この一連の流れは“嚥下(飲み込み)”と呼ばれ、食物が咽頭に達すると脳が自動的に命令を出すので“嚥下反射”とも呼ばれます。この運動の一部に障害があることを“嚥下障害”と言い、口にしたものを飲み込む際、食道ではなく誤って気管に入ってしまう「誤嚥」の一因となります。また、それによって「誤嚥性肺炎」を誘発することもあり、最悪の場合は死に至るケースもあることから対策が必要でした。

嚥下障害が発生する要因には、大きく分けて2種類あります。

  1. 「嚥下筋」の筋力低下
  2. 「嚥下反射」の鈍化 (脳が命令を出すのが遅くなる)

これらの要因は老化や廃用などで起こってきますが、脳卒中をはじめ、脳性麻痺、認知症、パーキンソン病ほか神経難病などでは、2の要因が大きなウエイトを占めます。今回は2の要因による嚥下障害への対策について研究を行いました。


研究の内容

低周波の電流によるリハビリ治療は、1の嚥下筋の筋力低下に有効であることはすで知られています。しかし、筋肉を収縮させる治療は “痛み”や“違和感”を伴う問題がありました。

そこで今回は、2の要因に着目し、筋肉が収縮するほど強い刺激ではなく、しかも、電流を“干渉”させることで、痛みや違和感なく快適に患者さんの嚥下反射を起こりやすくする方法を発明しました。

今後の展望について

今回の発明は、2の要因に対して嚥下をスムーズにすることが期待されます。この発明をもとに企業と共同し、痛みや違和感のない干渉電流型低周波治療器の開発を行っています。この装置は医師の指導のもとで、嚥下反射が鈍化している患者さんに対してリハビリと併用して使用します。また将来的には家庭で使用可能な装置も開発予定です。なお、第21回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会で装置の展示と発表を行う予定です。

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    装置使用イメージ                   干渉電流型低周波治療器 


学会概要

第21回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会
日程:平成27年9月11日(金)、12日(土)
開場:国立京都国際会館 グランドプリンスホテル
学会詳細はこちら

ニュースリリースに関するお問い合わせ


名称 経営企画室 広報課
TEL 0798-45-6655(直通)

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