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脳梗塞患者を麻痺から救う! 血管内治療を実施することで回復率が44%上昇~全国46施設による多施設登録研究~

兵庫医科大学(所在地:兵庫県西宮市、学長:野口 光一) 脳神経外科学講座 主任教授 吉村紳一らの研究グループは、脳の太い血管(脳主幹動脈)が閉塞した脳梗塞患者に、血管内治療を実施することで、発症3ヵ月後の回復率(麻痺などの障害が残らない可能性)が44%上昇し、死亡率も25%低下する可能性があることを明らかにしました。

本研究のポイント

・国内46施設による世界最大の多施設登録研究であり、全国から登録された約2420例のデータを可能な限り患者背景や治療時期を揃えて分析を行った。
※患者背景…年齢、発症前の自立度、脳梗塞の範囲・原因・症状、閉塞血管の部位、
         脳卒中の既往、来院までの時間、他の薬物治療、腎機能

・重症患者や脳梗塞が広い患者に対しても血管内治療を実施することで、予後が改善することが判明した。

・血管内治療を実施すると、発症3ヵ月後に介助なしに自立した生活ができる患者の割合が44%高くなり、死亡率も25%低くなる結果が得られた。

・本研究結果によって今後血管内治療が日本のみならず、広く世界の診療に適用されることが期待できる。

 

研究の背景

脳主幹動脈が閉塞した脳梗塞患者への血管内治療の有効性は報告されていたが、有効性が確認されているのは、臨床試験に登録された比較的限定的な患者であり、実臨床における多様な患者での有効性については未だ十分なデータがなかったため、血管内治療が十分に実施されないという状況があった。

研究目的

発症後24時間以内の脳の太い血管(脳主幹動脈)が閉塞した脳梗塞の患者が受けた治療法と、その結果(血管の再開通、症状の改善度など)を観察して、どの治療法が一番適切かについて研究した。

対象

研究参加施設(46施設)において、次の基準に当てはまる患者
1) 2014年10月1日~2016年9月30日の期間に入院した患者
2) 脳梗塞発症24時間以内に来院した20歳以上の患者
3) 脳主幹動脈に閉塞を確認された患者

方法

脳梗塞発症から24時間以内に脳の太い血管(脳主幹動脈)が閉塞した脳梗塞を起こした後、tPA静脈療法、血管内治療、他の外科的治療、他の内科的治療を受けた患者のその後の経過について、発症から3ヵ月後の予後(自立度や生死)を評価し、統計学的な処理を行うことで有効性を分析した。

結果

脳主幹動脈が閉塞した脳梗塞患者に対し、血管内治療を実施することで、過去の研究で対象となっていないような重症患者や閉塞部位に対しても発症3ヵ月後に回復率が44%上昇し、死亡率も25%下がる可能性があることが判明した。

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本リリースに関するお問い合わせ先


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