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加齢黄斑変性に対する自己iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植を安全に実施できることを確認

兵庫医科大学 医療統計学講座 大門貴志教授が統計解析責任者として関わった再生医療研究の成果が、世界で最も権威のある医学雑誌の一つである「The New England Journal of Medicine (N Engl J Med)」に掲載されました。

本研究は、理化学研究所多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクトの髙橋政代プロジェクトリーダー (先端医療振興財団先端医療センター病院眼科部長(網膜再生担当)、神戸市立医療センター中央市民病院医師)、先端医療振興財団先端医療センター病院の栗本康夫眼科統括部長 (神戸市立医療センター中央市民病院眼科部長)、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長らの研究グループによるもので、加齢黄斑変性に対する自己iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植が安全に実施できるかを評価した研究です。


■ 論題

「Autologous Induced Stem-Cell-Derived Retinal Cells for Macular Degeneration」


■ 研究グループ

Michiko Mandai, Akira Watanabe, Yasuo Kurimoto, Yasuhiko Hirami, Chikako Morinaga, Takashi Daimon, Masashi Fujihara, Hiroshi Akimaru, Noriko Sakai, Yumiko Shibata, Motoki Terada, Yui Nomiya, Shigeki Tanishima, Masahiro Nakamura, Hiroyuki Kamao, Sunao Sugita, Akishi Onishi, Tomoko Ito, Kanako Fujita, Shin Kawamata, Masahiro J Go, Chikara Shinohara, Ken-ichiro Hata, Masanori Sawada, Midori Yamamoto, Sachiko Ota, Yashio Ohara, Kenichi Yoshida, Junko Kuwahara, Yuko Kitano, Naoki Amano, Masafumi Umekage, Fumiyo Kitaoka, Azusa Tanaka, Chihiro Okada, Naoko Takasu, Seishi Ogawa, Shinya Yamanaka, Masayo Takahashi


■ 掲載誌

「The New England Journal of Medicine」 2017; 376: 1038-1046.


本臨床試験は、滲出型加齢黄斑変性患者を対象に、自己iPS細胞由来網膜色素上皮細胞(iPS-RPE)シートを用いた移植治療の安全性を評価することを目的として2013年8月から開始されました。本臨床試験は法改正に伴い1例の患者さんの移植治療で終了となりましたが、当該移植治療は安全に実施可能であることが示唆されました。

本臨床試験は、当時より世界初のiPS細胞を用いた移植治療の研究としても注目されていましたが、その成果がここにようやく公表されるに至ったものであります。今後は、免疫型を考慮した上での他家iPS細胞 (他人の細胞から誘導したiPS細胞) のストックを用いての臨床研究へと発展が期待されます。本臨床試験には、計画段階から統計解析責任者として参画し、1例でのデータのため統計解析は実施しませんでしたが、実施計画書の作成とデザインに従事し、質の高い臨床試験の実施とその成果の還元に微力ながら貢献できたと思われます。

医療統計学 教授 大門 貴志

ニュースリリースに関するお問い合わせ


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